英語のビジネスメールでよく使うフレーズ <住所>
英語のビジネスメールを書くとき最後に署名を入れます。その署名には殆どの場合、住所が書いてあります。英語での住所表記は日本語で書くときと勝手が違います。ここでは英語で住所を書く時のポイントについてご紹介します。
英語表記の並び順
英語での住所表記は、日本語表記と比べ真逆になります。具体名から一般名の順で住所を記述する方法は「万国郵便条約」で強く推奨されていて、日本・中国・ハンガリー以外で使われている住所表記になります。具体的には下記の並び順になります。
日本語表記: 日本国 東京都 港区 西麻布 4-12-24 第 38 興和ビルディング 904 号室
英語表記: #904 38th Kowa Building, 4-12-24 Nishiazabu, Minato-ku, Tokyo, Japan
住所表記のまとまり
英語表記で住所を書くときは、住所のまとまりごとにカンマ ( , ) で区切ります。区切るときは下記のようなまとまりにします。
- 建物 ・・・階数 F + 建物名 + Bldg. → #904 38th Kowa Building,
- 街区 / 道路 ・・・丁目 - 番地 - 号 + 街区名 / → 4-12-24 Nishiazabu,
- 市区町村 ・・・区(Ward)/ 市(City)/ 町(Town)/ 村(Village)→ Minato-ku,
- 都道府県 ・・・東京都 → Tokyo
- 郵便番号 ・・・101-0001(〒マークは付けない)
- 国名 ・・・Japan もしくは JP(国名コード ISO 3166-1 alpha-2 を使う)
建物の表記方法
建物名の書き方
- ビルディング・・・[ビル名] + Building (Bldg.) 赤坂ビル → Akasaka Bldg. ( [ . ] は、Building を略しているという記号になります)
- マンション・・・[マンション名] + Apartment (Apt.)
- パークホームズ豊洲 → Park Homes Toyosu Apt.
- あじさい荘 → Ajisai Apt.
- ※マンション名は素直に英語表記できない場合基本的にローマ字読みで表記します
- ※マンションもアパートも、Apartment (Apt.) を使います
- 私書箱・・・PO Box [私書箱番号]
階数と部屋番号の書き方
建物名の後に階数や部屋番号を書きます。
階数を書く時は、建物名の前に [階数] + [番目] * Floor (F) を付けます
部屋番号を書く時は、建物名の前に # [部屋番号] を付けます。
- 階数・・・ 赤坂ビル 5 階 → 5th Floor, Akasaka Bldg.
- 部屋番号・・・パークホームズ豊洲 201 号室 → #201 Park Homes Toyosu Apt.
※( # ) は番号を表す時のナンバーサイン(Number Sign)です
街区 / 道路 の書き方
住居表示には「街区方式」と「道路方式」があります。
- 街区方式・・・日本で採用されていて「道路に囲まれた区画」が単位 (街区) となり、街区のどこに建物があるかで住所を表す
- 道路方式・・・欧米で採用されていて「道路の名称」と道路に接する建物の「住居番号」で住所を表す
街区方式での書き方
日本では「街区名」+「丁目・番・号」で住所が表記されている場合が多いです。これを英語表記にするには「丁目・番・号」+「街区名」の順番にして表記します。具体的には下記になります。
西新宿 2 丁目 8 番地 1 号 → 2-8-1 Nishishinjuku
「丁目・番・号」の書き方
「丁目・番・号」の順にそれぞれをダッシュ ( - ) でつなぎます。
例: 2 丁目 8-1 → 2-8-1
(2-chome 8-1 と記述する方法もありますが、数字だけをつなげる方法を推奨します)
「街区名」の書き方
街区名は原則ローマ字読みで英語表記とします。
例: 西新宿 → Nishishinjuku (Nishi-Shinjuku と表記するのもありです)
道路方式での書き方
道路方式では「住居番号」 + 「道路名」という風に書きます。
例: ホワイトハウス: 1600 Pennsylvania Avenue (ペンシルバニアアベニュー 1600)
「道路名」の付け方
[固有名詞] + [道路名の冠名] という風に付けられる
- Avenue (Ave.) ・・・主に南北に走る道路
- Street (St.) ・・・主に東西に走る道路
- Boulevard (Blvd.) ・・・中央分離帯があるような大通り(高速道路除く)
「住居番号」の付け方
道路に沿う建物ごとに住居番号が付けられるが、一般的には下記のような取り決めになっているが、必ずしも全部統一されているわけではない。
- 奇数・・・東西に走る道の北側、南北に走る道の西側
- 偶数・・・東西に走る道の南側、南北に走る道の東側
市区町村の書き方
一般的に、何も付けずにローマ字読みで表記しますが、日本の住所を表記する時に下記のように付ける場合もあります。
- 区の場合・・・固有名詞にダッシュでつないで「-ku」を付ける 新宿区 → Shinjuku-ku
- 市の場合・・・固有名詞にスペースを空けて「City」を付ける 川崎市 → Kawasaki City
都道府県の書き方
一般的に、何も付けずにローマ字読みで表記します。
例: 東京都 → Tokyo、京都府 → Kyoto、北海道 → Hokkaido
郵便番号の書き方
英語表記での郵便番号は、国の手前に記述します。
〒のマークは日本だけの習慣ですので、英語表記の場合は付けません。
郵便番号は英語ではポスタル・コード (Postal code) と言われ、各国で佐々められた形式で整備されています。いくつかの国の例を上げてみましょう。
- 日本・・・3 桁 - 4 桁
- アメリカ・・・5 桁 - 4 桁 ZIP (Zone Improvement Plan) や、ZIP Code と呼ばれている
- カナダ・・・6 桁の英数字 (3 桁目と 4 桁目の間にスペースがあり)
- イギリス・・・2~4 桁 + 3 桁の英数字 (後ろの 3 桁の前にスペースがあり)
- オーストラリア・・・4 桁の数字
国名の書き方
一般的に、何も付けずに各国の正式な英語表記で記述します。 いくつかの例を上げてみましょう。
- 日本・・・Japan
- アメリカ・・・United States または U.S (America とは書きません)
- イギリス・・・United Kingdom または UK
- カナダ・・・Canada
- 中国・・・China
- タイ・・・Thailand
- アラブ首長国連邦・・・United Arab Emirates
住所表記の階層
住所表記は国によって様々ですが、3 階層で表記しておけばとりあえず大丈夫な場合が多いです。国名を加えると 4 階層になります。いくつかの国の例をあげてみます。
- 日本・・・「都道府県」「市町村」「街区」
- アメリカ・・・「州」「市町村」「道路」
※州名は大文字 2 つで表記されます(カルフォルニア州 → CA) - イングランド・・・「リージョン」「市町村」「道路」
- オーストラリア・・・「州」「市町村」「道路」