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英語のビジネスメールでよく使うフレーズ <数字>

数字は、ビジネスシーンにおいて事柄を明確にするために重要なツールです。英語のビジネスメールでよく使われる数字の書き方についてご紹介します。大きい数字の書き方、◯番目、切り上げ・切り捨て・四捨五入、ローマ数字の書き方など。

英語のビジネスシーンでの数字の書き方(基本編)

数字に関して、日本語と英語の間にはいくつかの異なる文化があります。英語でビジネスメールを書く時は、その違いをしっかり理解し書くことが大事になってきます。具体的に気をつける点は下記になります。

  • 数字は 3 桁ごとにカンマ ( , ) で区切る
  • 整数 1 ~ 9 まではアルファベット、10 以上 (小数点・分数の場合も) アラビア数字で表記
  • 数字を明確にしたい時は、アルファベット表記とカッコ付けしたアラビア数字を併記
    (改ざんを防ぐことが必要な契約書には必須)
  • 技術文書ではアラビア数字での表記に統一する
  • 箇条書きにローマ数字を使う場合がある

例: One year = five hundred twenty-five thousand six hundred (525,600) minutes
    1 年  = 52 万 5600 分

アラビア数字アルファベットローマ数字
1one
2two
3three
4four
5five
6six
7seven
8eight
9nine
10ten

英語のビジネスシーンでの数字の書き方(応用編)

◯ 番目の書き方

番目序数序数(略)読み方
1番目one1stファースト
2番目two2ndセカンド
3番目three3rdサード
4番目four4thフォース
5番目five5thフィフス
6番目six6thシックス
7番目seven7thセブンス
8番目eight8thエイス
9番目nine9thナインス
10番目ten10thテンス
11番目ten11thイレヴンス
12番目ten12thトゥウェルフス
13番目ten13thサーティーンス

※略称は下記のように使うことができます (11、12、13 は除く)

  • 下 1 桁が 0 ・・・・・20 番目 = 20th
  • 下 1 桁が 1 ・・・・・21 番目 = 21st
  • 下 1 桁が 2 ・・・・・22 番目 = 22nd
  • 下 1 桁が 3 ・・・・・23 番目 = 23rd
  • 下 1 桁が 4 以降・・・ 24 番目 = 24th

大きい数字の書き方

日本語は数字を「4 桁区切り」で単位を変えますが、英語は 4 桁区切りで単位を変えます。

アラビア数字アルファベット英語略字日本語単位
11one11
210ten1010
3100one hundred100100
41,000one thousand1K1000
510,000ten thousand10K1万
6100,000one hundred thousand100k10万
7100,000one million1M100万
810,000,000ten million10M1000万
910,000,000one hundred million100M1億
101,000,000,000one billion1B10億
1110,000,000,000ten billion10B100億
12100,000,000,000one hundred billion100B1000億
131,000,000,000,000one trillion1T1兆

金額の書き方

  • 基本的には、通貨記号 (ISO 4217 コード) + アラビア数字を使う
    JPY30,000・・・30,000 円 (※通貨記号と数字の間にスペースを使わない)
  • 通貨の補助単位は小数点を使う
    US$4.25・・・4 ドル 25 セント
  • 金額を明確にしたい場合、アルファベットとの併記を使う
    €1.1 million (one-point-one million euro) ・・・110 万ユーロ
  • JPY30,000 (thirty-thousand Japanese yen)  3 万円
  • US$5,000 (five thousand US dollars)  5000 ドル
  • €1.1 million (one-point-one million euro)  110 万ユーロ

※One Hundred Thousand Dollars (US$100,000)
※英語圏では額面の前 (£50.00) に、欧州では額面の後 (50.00 S₣) に通貨記号を使います

以上・以下・超・未満の書き方

  • lO 万円以上: JPY100,000 or more
  • lO 万円以下: JPY100,000 or less
  • lO 万円超 : more than JPY100,000
  • lO 万円未満: less than JPY100,000

四捨五入・切り上げ・切り捨ての書き方

  • 四捨五入 ・・・Round off
  • 切り上げ ・・・Round up
  • 切り捨て ・・・Round down

※どの位で行うかの表現がたいせつです。英語圏では、日本語での表現とひとつ位がずれています。

  • 日本語では「10 の位で」四捨五入する
  • 英語圏では「100 の位に」四捨五入する

上記 2 つは同じ位で四捨五入しています。(「で」と「に」の違いに注目してください)
日本語では四捨五入した結果、変化する位に注視していますが、
英語圏では四捨五入した結果、概数される位(変化する位の左隣)に注視しています。

この違いによって位にひとつズレが生じますので気をつけましょう。日本語を英語に直すときは使う位をひとつ上げると覚えておけばよいでしょう。

  • Round off this number to the nearest 10.
    数字を 10 の位に四捨五入しなさい 1236 → 1240
    ※日本語では「数字を 1 の位で四捨五入しなさい 」になります
  • Round off this number to the nearest 100.
    数字を 100 の位に四捨五入しなさい 1236 → 1200
    ※日本語では「数字を 10 の位で四捨五入しなさい 」になります
  • Round off the number to one decimal places.
    数字を小数第 1 位に四捨五入しなさい 3.288 → 3.3
    ※日本語では「数字を小数第 2 位で四捨五入しなさい」になります
  • Round off the number to two decimal places.
    数字を小数第 2 位に四捨五入しなさい 3.288 → 3.29
    ※日本語では「数字を小数第 3 位で四捨五入しなさい」になります
  • Round up to the nearest 10.
    数字を 100 の位に切り上げなさい 1236 → 1300
    ※日本語では「数字を 10 の位で切り上げなさい」になります
  • Round down to the nearest 10.
    数字を 100 の位に切り捨てなさい 1236 → 1200
    ※日本語では「数字を 10 の位で切り捨てなさい」になります

おおよそ・約の書き方

基本的に about を使います。下記の場合に approximate を使う場合もあります。

  • 計算された数量と一緒に使われる場合(特に技術文書で使われます)
  • おおよそということを強調したい場合
  • 少しフォーマルに寄せたい場合
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