英語で書くビジネスメールには基本なルールとマナーがあります。仕事でビジネスメールを書く必要がある方へ、押さえておいたほうがよい基本のポイントをご紹介します。具体的には「なるべく簡潔に伝える」「情報を盛り込みすぎない」などです。
ビジネスメールと言えども、英語の文章のひとつです。なので、英語の文章を書くときの基本ルールを押さえるところから始めましょう。ルールの中核となっているのは「いかに相手にわかりやすい文章を書く」という点です。
日本語の文章は、比較的自由な文章構造で書かれます。一方で英語圏では初等教育の段階から徹底して一定のルールの文章構造を叩き込まれます。英語を使う人は小さいことから馴染んだ文章構造があることから、そのルールに乗っ取り書かれた英文は自然と「わかりやすい文章」になります。
英語の文章は結論・理由・まとめの順番で書かれます。「CCFの法則」とも言われます。CCFとは「Conclusion Comes First」の略で「結論は最初に言おう」の意味になります。 ###わかりやすい英文を書くための具体的なテクニックとは
「結論を最初に言おう」の姿勢は、文章・パラグラフ・センテンスの各単位で貫かれているものです。具体的には下記のテニックを使いこなすことで、自然とわかりやすい英語の文章が書けるようになります。
わかりやすい英語の文章の書き方をひと通り見てきましたが、ビジネスシーンにおいては上記のものよりさらに簡潔かつ説得力のある文章を作成することが求められます。ビジネスにいてはまさに「タイム・イズ・マネー」の観点から、相手の時間を奪わないことが求められるからです。
自然とその要求に応じるためのメソッドが数多く作られてきました。「PREP法」「SDS法」「DESC法」などがあります。ここでは英語のビジネスメールと相性が良い「PREP法」をご紹介します。
PREP法とは、文書やプレゼンテーション等における文章構成方法の一つです。主にビジネスシーンで用いられる文章構成方法であり、簡潔かつ説得力のある文章を作成する際に用いられます。「PREP」とは以下の
の頭文字を取っています。
という構造になっています。忙しいことが多いビジネスシーンでは結論を先に求められる場合が多いことからPREP法はビジネスシーンに適しています。このPREP法を原型として、英語のビジネスメールを書く時の基本ルールとマナーをご紹介していきます。
英語のビジネスメールはある程度フォーマット (型) が決まっています。その型の沿って書くことで、効率よく書くことも、相手に読みやすいように書くことができます。さらに - 相手が読みやすい - 素早く反応してくれる - 良い印象を与える
といった書き方の基本ルールとマナーをご紹介します。
英語のビジネスメールの基本ルールは、3Cの法則を守ることです。3Cとは
の頭文字を取っています。それでは、ひとつずつ説明していきましょう。
「Clear」とは「理解したり、見たり、聞いたりすることが容易であること」を意味します。論理的なことを含めメールをClearに書くことが、上記の目的を達成するために一番大切です。メールをClearに書くのに、具体的には下記のテクニックを使います。
署名(名前・役職・社名・住所・電話番号・eメールアドレス・ウェブサイトURLなど)
相手に具体的な行動を促す場合、誰が、何を、いつまで、どういう方法でするのかを明確に伝えましょう
「Correct」とは「事実に基づいており、間違いが一切ないこと」を意味します。ビジネスシーンにおいてはなにより正確さが大切になってきます。特にメールは形として残るものですから、メールの内容の正確さには十分気をつけたいものです。メールをCorrectに書くために、具体的には下記のテクニックを使います。
「Concise」とは「不要な言葉を一切使わずに、必要なことが全て網羅されていること」を意味します。具体的には下記のテクニックを使います。
相手が読みやすいメール文を書いて、さらに相手に失礼にならないためのマナーを押さえることができればなお良いでしょう。相手に良い印象を与えることができれば、素早い対応も期待でき、その後の商談もスムーズにいく確率がぐっと高まります。
相手との距離感と丁寧さの度合い(Level of Politeness)を適切に保つ
ビジネスシーンでメールの返信を行うのは、原則的に24時間以内に行うのが良いでしょう。返信までの時間が短かければ短かいほどよいです。返信するまでに時間が掛かりそうな場合、メールを受け取った旨といつまでに返事をするかだけをメールで伝えておくと、相手に親切でしょう。